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日本の災害で、早めの避難指示を妨げるもの
アメリカで最大の自然災害といえば、大西洋で発達して東海岸からフロリダ半島、そしてメキシコ湾岸を襲うハリケーンではないかと思います。ハリケーンが接近しますと、通常は気象情報にしたがって上陸予測時刻の2日前ぐらいから「非常事態宣言」が出され、例えば標高が低く高潮被害の予想される地域などでは「マンデタリー(強制的)」な避難命令が出ます。その結果として、毎年のように家族全員と家財道具を乗せた自動車が殺到して、高速道路が大渋滞になるシーンがテレビで報じられます。もちろんどんな時も、事前の避難がうまくいくわけではなく、2005年の「ハリケーンカトリーナ」の場合は、フロリダを抜けてメキシコ湾に入ってから、あそこまで急速に発達するということは予想できず、避難体制の不備から大きな被害を出してしまいました。
そうした失敗例はあるのですが、少なくとも接近が予想された時点で、例えば風や雨がまだ来る前に、避難指示が出されて、大規模な人口が移動するという点では、非常事態宣言や避難命令の体制は機能していると言えます。
そうした習慣に慣れてしまうと、日本の気象災害において、大雪の予報が出ていて交通の混乱が予想されても出勤するとか、豪雨の予報が出ていても「実際に避難が難しいぐらいの大雨」にならないと避難命令が出ないという実態は「もどかしく」見えてしまいます。
台風のようにコースも速度もある程度把握ができていて、災害の発生時刻も予想できる場合でも、避難指示が「事前に」、つまり天候が安定していて安全に避難ができるタイミングで出ることは少ないようです。 日本は、避難指示が遅いのですね。急流の川が多いのも原因の一つかもしれませんね。週末台風来そうなので気をつけましょう。今日も元気で!

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